第1種銃猟免許・技能試験その2(団体行動)

この置き方をすると不合格

2月に受けた第1種銃猟免許試験の結果は、不合格だった。試験に落ちるというのは何十年ぶりだろうか。心当たりはあった。技能試験のうち、③銃器の個別取扱いで、装薬銃の「結合」だけができなかったのだ。なにせ、見るのも触るのも初めての散弾銃である。正確には1週間前の猟友会の事前講習会で予行しているが、このときは何の苦労もなく結合できた。ところが本番では、どういうわけかいくらガチャガチャやってもハマらない。時間だけが無情に過ぎてゆき、やがて試験官から「はい、終わりです。惜しいとこまで行ってたけど、円滑ではなかったので、結構な減点になりますからね」。試験官自ら結合してくれて、その後の続きをやらせてくれた。もちろん、銃器の個別取扱い後の、④団体行動もだ。

後で例題集で確認したら「銃器の結合が円滑でない場合」は-10点だし、技能試験も即終了ではなく続きをやらせてくれたので、まあ大丈夫じゃないかなというのが半分、もしかしてダメかもというのが半分だった。しかし、悪い予感は的中するもので、不合格通知を受けたので、千葉県の自然保護課に試験結果の情報開示を求めてみた。すると案の定、「銃器の結合ができない場合」で-31点の69点、一発アウトであった。69点ということは、①鳥獣の判別や②距離の目測、④団体行動はもちろん、③銃器の個別取扱いについても「装薬銃の結合」以外は減点なしだったことを意味する。これが第2種銃猟免許試験(空気銃)なら満点合格である。もともと空気銃しかやらない予定なので、スライド合格制度はないものか。ちなみに、試験の際に発言するのは試験官ではなく猟友会の試験補助員で、実際に判断するのは背広を着た県の職員の方であるとのこと。それならそうで、紛らわしいことを言うな、するなと言いたいが、まあ、もう一度受ければ済むことではあるので、おめおめと引き下がってきたのであった。というわけで、この日、2回目の第1種銃猟免許試験にチャレンジである。

④団体行動では、隊列移動する場合の装薬銃の保持操作、渡河時の受け渡し操作、休憩時の安置操作を実演する。手順と注意事項は次のとおりだ。用心鉄の中に指を入れた場合は-5点、銃口を人に向けた場合や円滑でない場合は-10点、最後までできない場合は-31点で即不合格だ。
1 銃をとりにいってください。
順番に銃を手に取り、銃口を下に向け、開閉レバーで折り、覗いて確認、元の位置まで持ってきて覗いて確認(しないと模擬弾くれない)、試験官から模擬弾2発を受け取る
2 獲物がいたので装填してください。
覗いて確認、銃口を下に向けたまま回れ右し、装填し、銃床を上げて閉鎖、銃口を上に向けてから回れ左し、保持
3 獲物を見失ったので脱包してください。
回れ右し、銃を下に向け、開閉レバーで折り、脱包してポケットに入れ、折ったまま銃口を下に向けて回れ左し、覗いて確認
4 左向け左して、進め
進む前と泊まった後に覗いて確認
5 川があったので、受け渡してください。
覗いて確認、自分の銃を折った状態で置き、前の人の銃を手に取り、覗いて確認、川の位置まで持ってきて覗いて確認、銃床を上げて閉鎖、銃を上下逆さ、前後ろ逆さにして、銃口を試験官に向けないよう、銃床の方を前の人に渡す
川を渡る
後ろの人から銃床を受け取ったら、銃口を下に向け、開閉レバーで銃を折り、覗いて確認、元の位置まで持ってきて、覗いて確認
7 右向け右
8 2、3に同じ
9 休憩するので、銃をおいてください。
歩く前と止まった後に覗いて確認、折ったまま銃を置く、銃から目を離さない、折ったまま銃をひろう、覗いて確認、もし自分の銃を誰かが持って要ったら「私のがありません」という。
10 銃を戻してください。
覗いて確認、銃を元の場所に戻す、覗いて確認、銃床を上にあげて閉鎖、置く

③銃器の個別取扱いと④団体行動に共通する注意点としては、とにかく用心鉄の中に指を入れないこと(三本指をテーピングで縛ることで対処できる)、とにかく試験官に銃口を向けないこと(真上か真下、なるべく試験官に背を向ける)、とにかく銃をさわった直後・一歩でも歩く前・歩いた後・手放す前には必ず覗き込んで「脱包よし」と言うこと、機関部を閉鎖する場面は点検前・装填後の待機(銃口は上)、川で渡す前・終わって置く前(銃口は下)だけで閉鎖したまま歩いてはいけないことの4つだ。

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