止め刺し用やりの自作

上から塩ビ管のカバー、木屋の包丁やり、刈り込み鋏やり穂先

先日の大物イノシシとの格闘の末、「木屋」の柳葉包丁で作った自慢の止め刺し用やりをへし曲げられた。ウリ坊やキョンなどの小物の場合はこれで十分なのだが、大物の場合はやはり包丁では心もとない。根元の部分が薄くて細長いため、どうしても横からの力に対して弱いのだ。そこで、止め刺し用やりを作り直すことにした。

まずは、厚みのあるアルミの板をグラインダーで鋭利に削り出すことを考えた。磁石に付かない金属(非鉄金属)で作れば、自作しても銃刀法の「刀剣類」にあたる心配はないからだ。 「刀剣類」にあたると、自宅に保管しているだけで所持罪(銃刀法第3条違反)に問われる。アルミでも金属製である以上は「模造刀剣類」(銃刀法第22条の4)にはあたり得るが、「所持」は自由であり、狩猟や有害鳥獣駆除のために「携帯」することは正当理由になる。もっとも、アルミ製の刃物など聞いたことがない。やはり刃体の強度自体に問題があるのだろう。包丁にも使われているチタンやセラミックで作るなら強度は申し分なさそうだが、高価だし、だいたいチタン板やセラミック板を売っているところが見当たらない。削り出して自作するなら、やはり「軟鉄」を使うのが現実的であろう。磁石には付くが、鋼ではないので、これでやりを自作しても「刀剣類」にはあたらない。

現実的なところで、刈り込み鋏を分解して代用することにした。刃体の長さが短いので、大物イノシシの急所に届くかの問題はあるが、強度については問題がないだろう。これを3.6mの柄の先にネジで固定すれば大やりの完成だ。セダンの車に積むのも困難なので、もちろん着脱式である。

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