初獲物

くくり罠第1号

午前中ホームセンターにいると、お隣のM先生から電話がかかってきた。「変な音がしていたので、見に行ってみたら、なんかかかっていますよ」。私の自宅は、プロフィール写真の、山越しに海が見える場所。この山に入るのは私とお隣のM先生しかいない、ほとんどプライベートフィールドだ。この山中に先日、OSP商会で買ったククリ罠「しまる君」を1個かけていたのだ。慌てて家に戻り、はやる気持ちを押さえながら現場に急行してみると、この状態。有害鳥獣駆除を始めて約2週間。ついにその瞬間がやってきた。記念すべき初獲物は若いオスのイノシシだった。

地面は既にクレーターのようになっている。初めてのことなので、直ぐにC師匠に連絡。やりを持ってきてくれた。私も自作したばかりのやりを手に取り、まずは私が止め刺ししてみる。C師匠から首のあたりを狙うようにアドバイス。ごらんのとおり、ワイヤーが2本の木に絡まっていて、ほとんど動けない保定状態。したがって狙いやすいにもかかわらず、おそるおそる突いたためか、外した上にやりの先端をイノシシに噛みつかれて、柄を押しても引いてもビクともしない。やりを突いたら、直ぐに引き戻さないといけなかったのだ。頭ではわかっていたつもりでも、少しでもためらいがあるとできない。

結局、C師匠が私の代わりにやりで止め刺し。本当は自分でやりたかった。死んだことを確認して山から自宅まで引っ張っていく。庭用の水道のところでC師匠が解体のやり方を見せてくれた。まず肛門周りをナイフでぐるっと切り取り、そこから首に向かって切り込みを入れる。腸を傷つけないように消化管を取り出す。その後に胸骨を開いて心臓や肺を取り出す。首のところで消化管を切って内臓の摘出は終わり。あとは吊るして一日おくことにした。カラスに突かれないよう注意。

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