ハコ罠(檻)×イノシシ第2号

イメージ

昼に見回りをしていると、あるハコ罠(檻)の扉が落ちていたが、遠目には何もかかっていないようだ。空はじきは珍しいことではない。米ぬかをついばむ鳥の仕業や強風の影響でトリガーが作動してしまうことがよくあるのだ。セットし直すために檻に近づく。すると中に小さいイノシシが横たわっていた。横たわっていたのでよく見えなかったのだ。

この日は暑かった。発見が遅れたせいで、イノシシが檻の中で暴れまわり、あちこちに頭をぶつけたり体温が上がったりして、既に虫の息になっていたようだ。動かないので、止め刺しは楽だったが、これを果たして解体して食べてよいものかどうか。先月の保健所の衛生講習会では、死んだり弱ったりしている個体は病気かもしれないので食肉にしてはいけない、と教わった。元気なところをこの目で確認した上で止め刺しをした個体しか、食べてはいけないというのだ。

まあ、最初から弱っていれば檻にも入らないだろうし、この暑さで発見が遅れたせいだとは思ったが、万が一ということもあるので、残念ながら食肉にしないで全量廃棄することにした。食べないのはポリシーに反するが仕方がない。

食べることはあきらめたが、このままでは町の清掃センターには持ち込めない。丸ごとでは焼け残ってしまうので、各15kg程度になるよう、やはり解体していくつかのブロックに分けなければならないのだった。

Follow me!

前の記事

ククリ罠の危険性

次の記事

初めて銃砲店に行く