絵心経

絵心経

江戸時代、現在の岩手県八幡平市で、善八という男が、漢字が読めない庶民のために、般若心経の経文を字ではなく絵で表し、誰でも読めるようにしたのが、絵心経(えしんぎょう)だ。その後、盛岡で改良されたものが全国に広まったという。

「摩訶」は釜(かま)の絵を逆さまに描いて「まか」と読ませ、「般若」ははんにゃのお面、「波羅」は腹、「蜜」は農具の箕(み)、「多」は田んぼ、「心経」は神鏡(しんぎょう)の絵を当てて読ませている。ひんぱんに出てくる「無」は6本の指、「空」は物を食っている様子で表していて、おもしろい。

そう、江戸時代に大流行りしたという、なぞなぞの判じ絵(はんじえ)と同じ手法だ。

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