不要不急?のシカ捕獲

若いオス鹿

世の中は新型コロナウィルスで不要不急の外出自粛、STAY HOME一色である。この千葉外房の田舎町にもウィルスの脅威は迫りつつあり、遂に初めての感染者が隣の自治体で出た。

有害鳥獣捕獲活動は不要不急だろうか?活動を止めればイノシシやシカの個体数や生息域の拡大を防止できない。しかし、人命に関わるウィルスへの感染拡大防止はもっと重要だろう。わがOFCも3人以上で集まっての活動を当面休止することにした。このシカも運び出すのは重かったが手助けは呼ばなかった。

それにしても久しぶりのシカは若いオス鹿だ。オス鹿は三又(さんまた)と言って見事に枝分れした角が特徴だが、ちょうど生え変わりで抜けたあとは写真のようなカワイイ角になる。

多くの猟師はシカ肉よりもイノシシ肉の方に価値を認めるが、私はシカ肉の方が好きだ。確かに脂のあるイノシシ肉と違って火を通しすぎるとパサパサして旨くないが、ロース部位は冷凍・解凍して生食したり、超弱火でミディアムレアのステーキにすると絶品である。この時期、肉の買い出しにスーパーに行く機会が減るのは有り難い。

ウィルスと言えば、我々にとって新型コロナより怖いのがマダニ媒介SFTSウィルスだ。先般のイノシシには数十匹くっついていたが、このシカにはほとんどマダニは付着していなかった。血を吸うと数十倍の大きさになる。必ずしもマダニがすべてウィルスを持っているとは限らないが、万が一SFTSウィルスを持っているマダニに咬まれて発症したら致死率は20%、西日本では実際に犠牲者が何人も出ている。私も一回、咬まれたことがある。知らないうちに長靴の中に入っていたのだ。咬まれた直後は強いカユミがあるが、そのうちマヒさせる物質を分泌するらしい。早期発見できたので、自分でピンセットで除去。予防方法は、山に入る前の虫よけスプレー(ディート成分のもの)と、野生動物に触った後の入浴しかない。

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