逃げたイノシシは大きい

ちぎれたイノシシの鼻と曲がったヤリ先

有害駆除歴3年で初めて、かかった獲物を目の前で捕り逃した。
昨年夏いらいのオスのキバありイノシシ70キロ前後、つまり命の危険ありのヤバイやつ(いわゆるゴリゴリ)だったが、またもやククリに鼻がかかっていたため、片桐名人の得意技の鼻とり器が使えず、動きを止めるためのチョンがけもイノシシの力が強すぎて引っ張ってもビクともせず(今から思えば車のフックに結び付けてバックすればよかった)、催涙スプレーも距離が遠すぎて効果がなく、本来は必須の保定ができなかった。

悪いことに、大型イノシシにしては根付け木が細く、リードも長かったため、いずれ逃げられる可能性が高く急ぐ必要があり、保定なしで止め刺しを試みることにした。昔ながらの刺しては退却の繰り返し戦法でヤり3発入れたのはよいが、ヤリ先が曲がるほどの強敵。いつものことだがなかなか失血しない。我慢強く1時間くらい失血死を待てばよかったのだが、雨は強くなる一方で、早くトドメを指そうと急いだのがあだとなった。

近づいたところ、最後の力で突進され、目の前でククリにかかった鼻がちぎれて、そのまま一目散に逃げられた。いずれ長くは生きられないはずだけど、殺傷はしても捕獲したことにはならない。怪我がなかったのは幸いだが、今回の教訓、反省点。

*さすまたを持っていたのに失念して使わなかった
*ここまでの大型イノシシを想定していなかった
*刺した後の1時間が待てなかった(これが一番)

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