2020年9月6日 / 最終更新日 : 2020年9月6日 attorney 仏教用語 1 仏教とは何か 仏教とは人間釈迦(釈尊)が説いた教えである。 仏教には八万四千の法門(教えの形式)があるといわれる。仏の教え方は数えきれないほど多いという意味であるが、実際に釈尊が自ら説いた教えの中身としては、1 人間をはじめ、形あるも […]
2020年9月1日 / 最終更新日 : 2020年9月16日 attorney 仏教用語 無記(むき) 釈尊は、下記のような人間の経験を超越する形而上の問いには答えなかったとされる。西洋哲学でいうエポケー(判断停止) の態度である。 単に答えが出ない問いであるが故の単なる沈黙ではない。今ここにある苦悩の原因を滅却するための […]
2020年8月26日 / 最終更新日 : 2020年9月3日 attorney 仏教用語 一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょう、しつうぶっしょう) ある雨の日、遠くの山を見ていた。確かに、山が見えている。雨音も、確かに聞こえている。ふと疑問に思った。でも、この光景を見ているのが私であると、この音を聞いているのが私であると、どうしていえるのだろうか?だって、山を見てい […]
2019年12月17日 / 最終更新日 : 2020年8月25日 attorney 仏教用語 身心脱落(しんじんだつらく) 身心脱落(しんじんだつらく)は、道元禅師が中国で悟りを得た瞬間の体験を語ったものである。日本に帰国後、道元禅師が執筆した正法眼蔵にある次の一節が、その意味を説く鍵となる。 仏道をならふといふは、自己をならふなり。 自己 […]
2019年12月15日 / 最終更新日 : 2020年8月25日 attorney 仏教用語 只管打坐(しかんたざ) 日本曹洞宗の始祖、道元禅師の教えである。「無」や「悟り」の境地など何かを希求しながら坐るのではない、ただ坐る、という意味である。 もっとも、坐禅を始めるにあたり動機があってはならない、というわけではない。考えてみれば当た […]
2019年11月28日 / 最終更新日 : 2020年8月25日 attorney 仏教用語 五蘊皆空(ごおんかいくう) 四法印の次は、「空」(くう)の教えについて考える。般若心経に有名な「色即是空」(しきそくぜくう)の一説にいう「空」である。もちろん、空虚(空っぽ、虚しい)という意味ではない。 般若心経は、何でも見抜ける観音菩薩さまが修行 […]
2019年11月25日 / 最終更新日 : 2020年8月24日 attorney 仏教用語 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう) 「涅槃寂静」(ねはんじゃくじょう)は、すべての「煩悩」の炎が吹き消された完全に安らかな境地という意味で、仏教における最終到達点とされる。 「涅槃」には悟りをもって訪れる「有余涅槃」と死をもって訪れる「無余涅槃」があるとい […]
2019年11月25日 / 最終更新日 : 2020年6月21日 attorney 仏教用語 諸法非我(しょほうひが) つぎは「諸法非我」(しょほうひが)である。直訳では、あらゆるモノゴトは「本質」ではない、という意味である。仏教における核心的教義であろう。三法印(四法印)の中では最も理解が難しい。 ここで「本質」は、実体と言い換えること […]
2019年11月25日 / 最終更新日 : 2019年12月17日 attorney 仏教用語 諸行無常(しょぎょうむじょう) 「諸行無常」は、すべての物事は決して留まることなく変化し続ける、ということである。それだけの意味である。三法印(四法印)の中では最も理解し易い教えであろう。花はいつしか散り、盛者も長い目で見れば没落し、生はいつか終わる。 […]
2019年11月24日 / 最終更新日 : 2020年9月13日 attorney 仏教用語 一切皆苦(いっさいかいく) 今から約2500年前、現在のネパールのルンビニーという地で、釈迦族の王子として生まれたゴータマ・シッダールタは、裕福な暮らしに恵まれて何不自由なく育ったが、ある日東門から出てみると老人が、南門から出てみると病人が、西門か […]
2019年11月23日 / 最終更新日 : 2020年9月6日 attorney 仏教用語 2 仏教とは何か(その2) 仏教は宗教といえるのか? 「宗教」とは多義的であるが、世俗を離れた不可侵の絶対的な存在(全宇宙や大自然、神など)への無条件の帰依(信仰や実践)によって心の安寧や救済に導かれるとする教え、と一般的には定義されるであろう。こ […]
2019年11月22日 / 最終更新日 : 2019年11月22日 attorney 禅語詩 脚下照顧(きゃっかしょうこ) 人は生まれた瞬間に いつかくる死に向けて ただ一秒の遅滞もなく 走り始める 立ち止まり おのれの足元を見よ 生の影には常に 死が顔をのぞかせている
2019年10月6日 / 最終更新日 : 2019年11月22日 attorney 禅語詩 無我(むが) たまたま生まれた そこに舟があった 舟を自分だと思うようになった でも舟は思うようには進まない 誰も乗っていないから
2019年5月1日 / 最終更新日 : 2019年5月28日 attorney 殺生 令和元年 令和元年が始まった。長い長い10連休の真っただ中。この機会に、ハンターのバイブルといわれるマンガ、岡本健太郎氏の「山賊ダイアリー」と、矢口高雄氏のマタギ三部作を再度読む。改めて、命と殺生の問題について考えさせられる。「マ […]
2019年1月1日 / 最終更新日 : 2019年5月31日 attorney 狩猟 亥年元旦 2019年元旦。干支でいうと「亥(イノシシ)」年が明けた。だが干支の本家本元、中国では今年は「豚」年になるらしい。なんでも、干支が中国から伝わった1500年前は、まだ日本に豚という家畜がおらず、その祖先であるイノシシしか […]
2018年10月10日 / 最終更新日 : 2018年10月10日 attorney 禅活 絵心経 江戸時代、現在の岩手県八幡平市で、善八という男が、漢字が読めない庶民のために、般若心経の経文を字ではなく絵で表し、誰でも読めるようにしたのが、絵心経(えしんぎょう)だ。その後、盛岡で改良されたものが全国に広まったという。 […]
2018年1月16日 / 最終更新日 : 2018年9月7日 attorney 禅語詩 禅語詩 禅語とは、禅宗の文献に記述された辞のことで、禅の教えや悟りの境地などが短い語句に凝縮されたものだ。短い中にも深い意味があり、 生きていく上で大切なヒントを与えてくれる。ただ、「禅語」の中には難解なものがあり、長々とした解 […]
2018年1月15日 / 最終更新日 : 2018年9月7日 attorney 禅語詩 日々是好日(にちにちこれこうにち) 昨日は晴れたのに 今日は一日中雨だ 明日の予報は嵐らしい でも 好い日悪い日 誰が決めたの わたしが勝手に思うだけ 日に罪はない
2018年1月14日 / 最終更新日 : 2020年8月1日 attorney 禅語詩 本来無一物無一物中無尽蔵 (ほんらいむいちもつ・いちもつちゅうむじんぞう) かわいい我が子 苦労して築いた自分の財産 この身さえわたしのものではないのに 子供や財産がわたしのものであるはずがない わたしなどどこにもいない わたしのものなどどこにもない すべてのものを手放した瞬間 すべてが満ち溢れ […]
2018年1月13日 / 最終更新日 : 2018年9月7日 attorney 禅語詩 知足(ちそく、たるをしる) 幸せが足りませんか 幸せを探していますか 求めているうちは見つけられないでしょう なぜなら 幸せはどこか外にあるのではないから 求めて得られるものではないから はじめから失っていないものを どうして探し求める必要があるの […]