イノシシ・ラッシュ!

一番アブナイデカいやつ!

急に、この町にイノシシが戻ってきた。やはり地域絶滅したわけではなかった。この1週間で立て続けに何と3頭目。今回はS君の罠にかかったが、またしてもS君は出かけていていない。連絡を受け、代わりに出動してみると、まるでサイのような筋肉質の80キロくらいのオス、牙あり、しかも斜面の上。一番ヤバいケースだ。突進され、噛まれたら出血多量でこちらが殺られかねない。

気を引き締めて、まずは保定。イカリを投げて2点固定を試みるが、強力な後ずさりで引き込まれそうになる。2回かけるも、2回とも外されてしまった。幸い、ククリの脚首へのかかりはバッチリだが、かかってから長時間が経過しているようで、ワイヤーがねじれて切れかかっている。時間との勝負と見た。殺られる前に殺らねば、とヤリをふるう。首筋に手ごたえあり、鮮血をほとばしらせて、その場にしゃがみこんだ。普通なら、後は失血死を待つばかり。

1時間後、現場に戻ってみると、何と立ち上がり、再び突っ込んでくる。これには驚いた。通常であれば、既に息絶えているころだからだ。先程のヤリは傷が浅かったのか。今度は心臓めがけて、二のヤリをふるう。一発で成功。一瞬にして息絶える。

夏の年増のオスは、硬くて食用には向かない。初めて現場で解体することにした。食べないで廃棄するにしても、丸太のままでは焼却場が引き取ってくれないからだ(燃え残るらしい)。皮が厚く、脂肪も固く、骨も太いときているので、5体をばらすのに30分もかかった。

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